不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「緒川さん」
デスクでパソコンに向かって仕事をしていると、ふと後ろから声をかけられて上半身だけで振り向いた。
「阿部物産の去年の資料が欲しいんだけど、それって資料室だっけ?」
「あ、そうです」
「ごめん、一緒に行って探してくれると助かるんだけどな」
声をかけてきたのは、最近横浜支社からの異動で本社のマーケティング部にやってきた染谷さんだった。
私と同じく風見さんがリーダーの同じチームになった人で、凛々しい眉毛が印象的な男性だ。
「染谷、資料室なら前にも緒川さんに付き合ってもらったろ? そのくらいひとりで行けよ。緒川さんだって忙しいんだから」
私たちの会話を聞いていたのか、隣の席から笹岡さんが染谷さんに忠告をしてくれた。
笹岡さんは相変わらず今日も爽やかで、キラキラとしたアイドル系イケメンなのは健在だ。
デスクでパソコンに向かって仕事をしていると、ふと後ろから声をかけられて上半身だけで振り向いた。
「阿部物産の去年の資料が欲しいんだけど、それって資料室だっけ?」
「あ、そうです」
「ごめん、一緒に行って探してくれると助かるんだけどな」
声をかけてきたのは、最近横浜支社からの異動で本社のマーケティング部にやってきた染谷さんだった。
私と同じく風見さんがリーダーの同じチームになった人で、凛々しい眉毛が印象的な男性だ。
「染谷、資料室なら前にも緒川さんに付き合ってもらったろ? そのくらいひとりで行けよ。緒川さんだって忙しいんだから」
私たちの会話を聞いていたのか、隣の席から笹岡さんが染谷さんに忠告をしてくれた。
笹岡さんは相変わらず今日も爽やかで、キラキラとしたアイドル系イケメンなのは健在だ。