不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「ロビーに降りてきた風見さん、いつもの何倍も不機嫌な顔してた。突然アポなしで来られたから不機嫌なのかと初めは思ってたんだけど……。不機嫌を隠さないまま仲里さんのほうへ行っちゃったから、そこでまずおかしいと思ったのよね」
たしかに風見さんはマーケティング部を出て行くときも、恐ろしいくらい不機嫌そのもので出て行った。
それはすぐにでもカミナリを落とすのではないかと思えるくらいの表情だったから、大丈夫だろうかと私まで心配になっていた。
そうか……あのままの状態で仲里さんと対面したのか。
「相手が知り合いだから……不機嫌を引っ込めるのを忘れちゃったのかな? 大丈夫だった? 仲里さん、気を悪くしてなかった?」
いくら知り合いと言えども、相手は大口の取引先の担当者だ。
怒らせたら大変だという思いから、ついその言葉が出た。
「あんたは本当にこういうことに関して鈍感ね。天然だし人が良すぎるわ」
美里が呆れたとばかりにそう言って嘆く。
たしかに風見さんはマーケティング部を出て行くときも、恐ろしいくらい不機嫌そのもので出て行った。
それはすぐにでもカミナリを落とすのではないかと思えるくらいの表情だったから、大丈夫だろうかと私まで心配になっていた。
そうか……あのままの状態で仲里さんと対面したのか。
「相手が知り合いだから……不機嫌を引っ込めるのを忘れちゃったのかな? 大丈夫だった? 仲里さん、気を悪くしてなかった?」
いくら知り合いと言えども、相手は大口の取引先の担当者だ。
怒らせたら大変だという思いから、ついその言葉が出た。
「あんたは本当にこういうことに関して鈍感ね。天然だし人が良すぎるわ」
美里が呆れたとばかりにそう言って嘆く。