不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「どんなって……天然で、素で鈍くさいし、そのくせ無鉄砲でお人よしだ」
「え? なにそれ。褒めてるの?」
眉根を寄せて不思議そうに栞からそう突っ込まれ、俺もおかしくなってクスクスと笑いをかみ殺した。
……そうだ。アイツは仕事以外は何をやらせても鈍くさい。
なのに、なんでも一生懸命で無鉄砲なところがある。そしていつも貧乏くじばかり引いている。
最初はそれが危なっかしくて見ていられないだけだった。
「だけど……アイツは他人を悪く言ったりはしない。自分に不利なことでも、なんでも良いように受け止めて、ひがんだり恨んだりしない。他人のものを欲しがったり、欲張ったりもしない」
俺からしたら、どれだけ損する性格をしているのかと思ったりもしたが。
それが……他の女とは違うアイツの一番良いところだと、今ではそう思える。
「え? なにそれ。褒めてるの?」
眉根を寄せて不思議そうに栞からそう突っ込まれ、俺もおかしくなってクスクスと笑いをかみ殺した。
……そうだ。アイツは仕事以外は何をやらせても鈍くさい。
なのに、なんでも一生懸命で無鉄砲なところがある。そしていつも貧乏くじばかり引いている。
最初はそれが危なっかしくて見ていられないだけだった。
「だけど……アイツは他人を悪く言ったりはしない。自分に不利なことでも、なんでも良いように受け止めて、ひがんだり恨んだりしない。他人のものを欲しがったり、欲張ったりもしない」
俺からしたら、どれだけ損する性格をしているのかと思ったりもしたが。
それが……他の女とは違うアイツの一番良いところだと、今ではそう思える。