不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「ホワイトデーに、何を返そうかって考えたとき……俺は気づいたんだ。お前にはいつも貰ってばかりだってことを」
「え?! そんなことはありませんよ」
「いや、そうなんだ。お前は無自覚で鈍感だから気づいてないだけで、俺はずっとお前からいろんなものを貰い続けてる」
いつも貰ってると言われるほど……私が風見さんになにかを渡した覚えはない。
バレンタインだって、結局チョコを渡しただけだった。
義理チョコには見えない本命チョコを奮発したけれど。
そんなチョコのお返しで、悩むほどのことではないのではないかと思うと、言われた意味がまったくわからなくて無言にしかなれない。
なので、真剣な眼差しを向けてくる風見さんの次の言葉を待った。
「え?! そんなことはありませんよ」
「いや、そうなんだ。お前は無自覚で鈍感だから気づいてないだけで、俺はずっとお前からいろんなものを貰い続けてる」
いつも貰ってると言われるほど……私が風見さんになにかを渡した覚えはない。
バレンタインだって、結局チョコを渡しただけだった。
義理チョコには見えない本命チョコを奮発したけれど。
そんなチョコのお返しで、悩むほどのことではないのではないかと思うと、言われた意味がまったくわからなくて無言にしかなれない。
なので、真剣な眼差しを向けてくる風見さんの次の言葉を待った。