不機嫌な彼のカミナリ注意報2
私と風見さんが付き合うようになって、堂々と交際宣言などは誰にもしていないのだけれど。
休憩室で話しているのを見られたり、時折帰る時間が一緒になってふたりで話しながら会社を出るところを見られたりがあったようだ。
いつの間にか私たちが付き合っていることは、我がマーケティング部の人たちに自然と知れ渡った。
風見さんの不機嫌キャラのお陰なのか、誰もそれを真正面からイジってくることはないから助かっている。
でもおそらく、噂好きな総務部にも私たちのことはきっともう広まっているだろう。
「染谷はそれを知ったら顔面蒼白間違いなしだよ。近づこうとした女の子が、まさか風見さんの彼女だったなんて」
そう言った笹岡さんの表情は悪い顔になっていた。 非常に腹黒く感じる。
爽やかイケメンにはその腹黒さは似つかわしくないから、やめたほうがいい。
そして、そこまで風見さんは恐れられているのか……。
まぁ、それもそうなのかもしれない。
もはやこのマーケティング部では、部長を除けば風見さんは王様に見える。
休憩室で話しているのを見られたり、時折帰る時間が一緒になってふたりで話しながら会社を出るところを見られたりがあったようだ。
いつの間にか私たちが付き合っていることは、我がマーケティング部の人たちに自然と知れ渡った。
風見さんの不機嫌キャラのお陰なのか、誰もそれを真正面からイジってくることはないから助かっている。
でもおそらく、噂好きな総務部にも私たちのことはきっともう広まっているだろう。
「染谷はそれを知ったら顔面蒼白間違いなしだよ。近づこうとした女の子が、まさか風見さんの彼女だったなんて」
そう言った笹岡さんの表情は悪い顔になっていた。 非常に腹黒く感じる。
爽やかイケメンにはその腹黒さは似つかわしくないから、やめたほうがいい。
そして、そこまで風見さんは恐れられているのか……。
まぁ、それもそうなのかもしれない。
もはやこのマーケティング部では、部長を除けば風見さんは王様に見える。