不機嫌な彼のカミナリ注意報2
4.永久不変のぬくもり
―――― 4. 永久不変のぬくもり
「あの、すみません、緒川さん!」
営業部へ届け物があり、その用事を済ませた私がマーケティング部へ戻ろうとすると通路で呼び止められた。
何気なく振り返った私は、そのとき心の準備をしていなかったから、視界に入ってきた人物に驚いて思わず目を見開いてしまった。
私を呼び止めたその人物こそ、例の弁当女子である皆口さんだったからだ。
パタパタと駆け寄って来られたけれど、私は動揺して自然と目が泳ぐ。
「あのぅ……」
「はい」
「呼び止めてしまってすみません。緒川さんは笹岡さんと仲が良いんですよね?」
なんとなく、こういう予感はしていた。
仕事以外のことなのだとしたら、笹岡さんの話しかないではないか。
私はそんな皆口さんの問いかけに、あわててブンブンと首を横に振った。
「あの、すみません、緒川さん!」
営業部へ届け物があり、その用事を済ませた私がマーケティング部へ戻ろうとすると通路で呼び止められた。
何気なく振り返った私は、そのとき心の準備をしていなかったから、視界に入ってきた人物に驚いて思わず目を見開いてしまった。
私を呼び止めたその人物こそ、例の弁当女子である皆口さんだったからだ。
パタパタと駆け寄って来られたけれど、私は動揺して自然と目が泳ぐ。
「あのぅ……」
「はい」
「呼び止めてしまってすみません。緒川さんは笹岡さんと仲が良いんですよね?」
なんとなく、こういう予感はしていた。
仕事以外のことなのだとしたら、笹岡さんの話しかないではないか。
私はそんな皆口さんの問いかけに、あわててブンブンと首を横に振った。