あの日の空の色

『え?由香ちゃん時田がいいの?…じゃあ、じゃあさ、誠と時田だったらどっち?』


そう聞かれて…


『こっち!』


即答。

迷いもなく時田を指差した。


少し間があいて…


『あ、そ~ぅ。…由香ちゃんてさ、変わってんねぇ。』


そう言ってヨッチャンと時田は顔を見合わせて大爆笑してた。



―――これが、アタシと時田の出会いだった。



どうやらアタシの“趣味”は変わっているらしかった。

まぁ、それについては前々から気づいていた。
…というより、周りにそう言われてたから自覚していた。


そういや…

『由香ってさぁ、10人男を並べて、コイツだけは絶対無いよ!って男をいつも選ぶよね!』


…そんな風に言われた事もあったっけ。
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