魔導師の守護神
この世界では、唯一魔物に対抗出来る『力』を持つ人間が存在していた。
その『力』とは『魔力』と言い、魔力を持つ人間のことを皆『魔導師』と呼んでいた。
二体の魔物を消滅させた、二人の魔導師。
その二人の魔導師は、魔物の消滅反応を確認するとその場を後にし、次の目的地へと足を進めた。
「よし、任務完了だな、アルム!」
少年が『アルム』と私の名を呼ぶ。
「うん、完璧!」
私は少年に微笑むと、片手を上げる少年にハイタッチをした。
私達二人の次の目的地。
それは魔物討伐完了の報告へ向かうことだった。