魔導師の守護神
第二章 お祭りの中で
レオンが私をお祭りに誘った、あの夜から三日目。
ついにお祭りの日が来てしまった。
あれから私は、ほとんど眠れなかった。
本当は怖い。
外の町なんか、行きたくない。
だけど、レオンが守るって言ってくれたから。
私は複雑な気分で、私服に着替えた。
約束の時刻になると、部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「アルム、行くぞ」
ドアの向こうで、レオンが呼んでいる。
私は一度深呼吸をすると、覚悟を決めて部屋のドアを開けた。