魔導師の守護神
私達は、巨大な魔導師タウンの敷地に入ると、中心にある大きな白い建物を目指した。
「ちょっと、レオン!早いってばー!」
レオンの足は早足で、置いて行かれそうな私は小走りで追いかけていた。
きっと早く任務の報告を済ませたいんだろうけど、男の人の早足は女の私にとってはキツイよぉ…!
「っと、わりぃ。さっさと報告済ませたくてな」
自分の足の速さに気付いたレオンが、歩く速度を落とした。
「もう、レオンって機嫌損ねるといつもこうなんだから」
「俺は別に機嫌損ねてねぇよ」
そう言うレオンの表情は不機嫌そのものだった。