私には嫌いなものが多すぎる。





その言葉は、言い換えれば





不細工な私でも私を好きでいてくれているということで、






私を顔で見ていないということ。









だから私は直斗がそういうと小さく笑って、直斗の左の小指をきゅっと握るんだ。






言葉にはあまり出すことができない『大好きだよ』という思いを込めて。







「んじゃ!行ってくるね!」








直斗が私の頭を少しなでたのを確認して教室を出た。











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