空まで届け
「お母さーん!遊びに来たよー!!」
そこにはベットに横になっているお母さんがいた。
「あら小春!いらっしゃい!元気?!」
お母さんは私達がくると必ず無理をする。
テンション高く振舞って私達に心配かけないように。
「お母さん、小春ね。彼氏がいるんだって。」
ちょっと!!お父さんの馬鹿!
私は後ろからお父さんを叩いた。
「なんていう子?」
「そらだよ!岩瀬空良っていう子!」
一瞬お母さんが何かを考えるような表情になった。
「どうしたの?」
「いや、どこかで聞いたことある気がして気のせいよね!」
え、じゃあ空良とお母さんは会ったことがあるのかな。
< 12 / 55 >

この作品をシェア

pagetop