空まで届け
行かないで
【小春side】
今日は学校に空良はいるのだろうか。
毎日毎日空良に会えることを願って
登校していた。
いつもの道を歩いていると
後ろから足音が聞こえてきた。
「小春。おはよう」
空良だった。私は泣きそうになるのを
抑えながら話した。
「おはよう!体調は?大丈夫なの?」
「全然大丈夫だよ!ノートとか
たくさんありがとな」
「ううん」
しばらく沈黙が続いた。
久々にずっと会いたかった空良に
会えたけど、なにか様子が変だった。
「なあ、小春。」
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