空まで届け
【実桜side】
あれから少し、小春は屋上に行くことが
多くなった。最初は何をしているのか
気になってこっそり覗きに行っていた。
でも、顔がよく見えなくて。
何回か見に行ってようやく
泣いていることが分かった。

「…ごめんね」
あたしは小春に向かって小さく呟いた。
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