空まで届け
笑顔
あれから、一週間くらいたっただろうか。
私は何をする気にもなれなくて、
笑顔にだってなれなくて、学校へ行っても
笑えなかったらどうしようと思うと
学校にいくことさえも、できなかった。
そんな私にお父さんは毎日
こんな話をしてくれた。

『なあ、小春。知ってるか?
亡くなった人はな?
ひとつの花になるんだ花になってそこで
また一生懸命生きて、大事な人を
見守るんだ。小春もいつか
お母さんの花を見つけれるはずだよ。』

そういったあとお父さんは必ず
『いいか!?見つけたら
俺にも教えろよ?!』と笑いながら話す。

きっと私を笑顔にさせるために
最後に必ずこんなことをいうんだろうな。

そんなことを考えながら、私は言った。
「お父さん、私明日から学校いくよ」
「お?そうか!頑張れよ!でも、
頑張りすぎて博士とかなったら困るから
程々にな!」そういって、またお父さんは
笑った。
ありがとう。お父さん。
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