空まで届け
【小春side】
また空良に嫌われてしまった。
もうちょっとだけ屋上にいようかと
思ったけれど、たくさんのひとが
教室に入っていくのを見てそろそろいかなくちゃと
思って、私も教室へと戻った。
「小春〜!心配したんだよっ!」
教室に入ると同時に涙目の実桜が
私にしがみついてきた。
そっか、私ずっと休んでたのか。
朝からいろんなことありすぎて
完璧忘れてた。
美桜と話しているときに、チャイムが鳴って
先生が入ってきた。
私は自分の席についた。そして、どうしても
気になって、自分の席から空良の様子を
うかがった。
なにかさっきと違う。そんな気がした。
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