空まで届け
【小春side】
空良が倒れた。その瞬間よくないことが
頭をよぎった。
「…もしかして空良。」
私はすぐに学校を抜け出してお父さんに
電話をした。
「ごめん!お父さん!友達が倒れて、
お母さんがいた病院に運ばれていったの
連れていって欲しい」
「わかった。」
お父さんは少し震える声で答えると、
「すぐ迎えにいくから待ってなさい」
といい、電話を切った。

それから、お父さんに車で病院まで
連れていってもらい受付で空良の病室の
番号を聞いた。
病室へ向かおうとしたとき、女の人と
病院の先生の会話が聞こえてきた。
「空良くんの腫瘍の大きくなるスピードは
とても速いです。おそらくもう学校へは
行けれないでしょう」
「そんな…」
「これからは抗癌剤治療をしていきます」
「わかりました。」

嘘でしょ。空良。治ったんじゃなかったの
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