空まで届け
「ねえ、空良。もう一度
私を好きになってください。」
「好きだよ」
え?空良?
「あ"ーもう。」
そういうと空良は頭を抱えた。
「だ、大丈夫?痛いの?!」
「ばーか!そうじゃねーよ。」
いまにも泣きそうな顔で空良がいう。
「俺はお前を守れないから。
一緒にいても守れないから。
毎日小春を笑顔になんて出来ないから。
だから俺から離れろって言ったんだ。
俺が何もできないから。」
そういうと空良は片手で顔をおおった。
空良は必死で見せないように強がったけど
泣いていることは私には わかっていた。
涙が出る前から心の中で泣いてたよね。
< 50 / 55 >

この作品をシェア

pagetop