空まで届け
「今日は なんで一緒に帰んないの?!」
「先生と話があるんだって〜でもなんか
ちょっと様子が変だったかな。」
「え?どんな風に?」
「なんていうかドヨーンとした感じ?」
「なにかあったのかなぁ。」
実桜はいつも真剣に考えてくれる。
私が泣いているときも実桜はいつも
真剣に話を聞いてくれる。
そんなことを思いながら話を進めていくうちに
話題は変わってしまっていた。
「ねえ、小春〜今週の日曜日空いてる?」
「ごめーん!その日はお母さんの病院に
行かなくちゃいけなくて。」
私のお母さんはとても体が弱く
病気を持っていた。だから私はお父さんが休みのときなどは
いつもお母さんに会いに病院へ行っていた。
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