巡逢~茜色の約束~
俺の家に来ては、前の日に録画した試合を何時間も見続ける。

それが日課になった頃、ソイツは目を輝かせながら言った。

4年生になったら、リトルリーグのチームに入らないか、と。

そこで一緒に、大好きな野球をプレーしようと。



俺は迷うことなく頷いた。

勿論、そのときの俺達には指導する人もおらず、リトルリーグで通用する力なんてなかったけど、それでも挑戦することを選んだ。

一番の友達と、同じ夢を追いかけられることが嬉しかったんだ。



その旨を両親に伝えると、何の反対もなく、あっさりと許可された。

まぁ、それは予想通り。

アイツ等は俺のすることに口出ししてる暇もないから。



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