巡逢~茜色の約束~
『私は千速くんと栞菜さんと、編入した3年生の秋からの高校生活を同じ教室で過ごしました。千速くんとはその頃から親しくさせていただいており、今でもあの頃のことを、時にはお酒を交えながら振り返り、2人でよく懐かしんでいます』
「……」
『栞菜さんと私は、在学時、あまり話す機会がありませんでしたので、正直、お二人のお付き合いが始まったと聞いたときは驚きました』
「……確かに吃驚してたな」
「そうなの?」
「暫く固まってたよ」
6年前のことを思い出し、つい口角が上がってしまう。
あれは確か、卒業式の直後だったなぁ……。
『ご存知の方も多くいらっしゃるとは思いますが、千速くんは高校卒業後、1年間勉強を積み重ね、理学療法の知識を学ぶことが出来る大学に見事合格されました』
「……」
『栞菜さんと私は、在学時、あまり話す機会がありませんでしたので、正直、お二人のお付き合いが始まったと聞いたときは驚きました』
「……確かに吃驚してたな」
「そうなの?」
「暫く固まってたよ」
6年前のことを思い出し、つい口角が上がってしまう。
あれは確か、卒業式の直後だったなぁ……。
『ご存知の方も多くいらっしゃるとは思いますが、千速くんは高校卒業後、1年間勉強を積み重ね、理学療法の知識を学ぶことが出来る大学に見事合格されました』