巡逢~茜色の約束~
そんな美生は、2時間弱の映画を観終わったとき、例の如くボロボロと涙を流していた。
「……泣きすぎだろ」
「だって!ジョンが初めて飛行機で飛ぶとこかっこよかったじゃん!泣けるよ」
まぁ、美生が泣くことは何となく予想してたけど。
「なるほど、美生はそこが気に入ったのか」
「うん!千速くんはどこが好きなの?」
無邪気な美生の問いかけに、俺は目を伏せた。
好きなシーンか……。
「空を飛んでるとこ、かな」
俺の言葉に、美生が首を傾げる。
そして、そんなシーンいっぱいあったよ、と続けた。
確かにそうだ、沢山ある。
「だからだよ。360°真っ青な空でさ、それがずっと続いてる。無心になってそれを見てたら、なんか落ち着くんだ」
「……泣きすぎだろ」
「だって!ジョンが初めて飛行機で飛ぶとこかっこよかったじゃん!泣けるよ」
まぁ、美生が泣くことは何となく予想してたけど。
「なるほど、美生はそこが気に入ったのか」
「うん!千速くんはどこが好きなの?」
無邪気な美生の問いかけに、俺は目を伏せた。
好きなシーンか……。
「空を飛んでるとこ、かな」
俺の言葉に、美生が首を傾げる。
そして、そんなシーンいっぱいあったよ、と続けた。
確かにそうだ、沢山ある。
「だからだよ。360°真っ青な空でさ、それがずっと続いてる。無心になってそれを見てたら、なんか落ち着くんだ」