木陰の下で・・☆きらきらの恋の話☆【完結】
次の日
「お父様ぁー行って参ります。」
緑の元気な声が玄関に響く。
「絵を描きに行くのか?気をつけて、無理をするんじゃないぞ」
「わかりました。」
緑は早く大地に自分の海の絵を見せたくて昨日約束した時間よりも早めに昨日の丘にたどり着いた。するとサッカーのユニホームを着た大地が左腕にサッカーボールを挟んで木に持たれかかりながら海を眺めている後ろ姿が見えた。
「あら?」
「大地さんがもういる!!!」
緑は嬉しさのあまり思わず走りだし、後ろから抱きついた。
ボールがバウンドしながら落ちる。
緑が口を開いた。
「ご機嫌よう!!!」