好きになんてなるわけねーだろ!!!
★第1章★


私には、幼馴染がいる。


「杏奈ちゃん!あーそーぼーっ!!」

『あっ!光輝くん来たぁ!』


誕生日はなんの偶然か、1日違い。

産まれたときから、ずっと一緒の私たち。


「杏…!泣くなってば!!」

『だ、だ、だってえ……!』


その立場は、いつになっても変わらない。


「杏!今日から中学生だな!行くぞ!」

『え、待って、光くんっ!!』


「お姉ちゃん、また光輝くんに引っ張られてる。」

「…そうだねぇ。お兄ちゃん、いっつも全力元気だからねぇ。」


弟や妹たちにも、しんみりと見られるほど、いつもいつも一緒にいた。

そして、そんな私たちは、今日から高校生になる。

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