好きになんてなるわけねーだろ!!!


初日からいろいろと失敗した私は、テンション低めで下校中。


あのあと、私の隣だったポニーテールの美人さんは、あっという間に周りの子と打ち解けていて。

さらに男子とも仲良くなり、人が集まる中心で、楽しそうに笑っていた。


社交的な人は、いいなぁ。


なんて、ポツンと席に座ったまま羨望の眼差しを向けていた私。

同中だった子達が、気を使って話しかけてくれたけど。

この先、不安で仕方がない。


そしてさらに、最初は席をそのままで行くそうで。

隣が、あの美人さんだと、どうもうまく行く気がしません。

緊張して、うまく話せなさそうなんだもん。


ポツポツと歩いていると、隣を歩く光輝に頭を殴られた。


『いったーーい、なにすんの!?』

「脳みそ散歩させてっからだろ!俺の話聞いてたかよ!」

『聞いてないよ!!』

「いや、そんなはっきり言うなよ!」

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