好きになんてなるわけねーだろ!!!
「なんで、そんなに入りたくない理由があるの?」
『………』
私は立ち上がって、葵と視線を合わせる。
『じゃあ逆に聞くけど、私を生徒会に入れたい理由はなに?』
「…そ、れは。」
『なにを、企んでんの?』
私の言葉に、葵が机を叩いた。
「企んでるなんて言い方しないでよ!私は…!」
『私はなに?私を生徒会に入れることで、葵がなんか得するわけ?
そんなん、企んでるって言葉で、間違ってないじゃん?』
葵は、ぐっと息を詰まらせる。
『ほらね、図星だから、なにも言い返せない。』
そう言って瞬間、左の頬に鋭い衝撃が走った。