好きになんてなるわけねーだろ!!!
しばらく言い合ってなんとかいつもの私くらいに戻ったところで、光輝に聞いてみる。
『光輝さあー、友達出来た?』
「んー、あー。まあ、席近いやつとは大分仲良くなったけど。」
そんな、当たり前ように言われるとなんだか傷口が抉られる。
『私さあー?』
「…はは、お前、友達作るの苦手だもんなー!!」
なにも言ってないのに、察したように笑い飛ばす光輝。
さすがです。
『もー、ボッチの高校生活とか本当嫌だーー…』
私が涙ぐみながら言うと、光輝はケラケラと笑った。
「心配すんなー!お前、今までボッチになったことねーだろ!!友達も少ない方じゃなかったし。すぐ出来るよ」
かるーく言う光輝にもっと泣きたくなる。
…今まで、普通に友達がいたのは、光輝がいたからなのに。
知らないからそんな気楽に笑えるんだよばーか。
なんて、心の中で文句を垂れながら、私はそのまま、家路へとついた。