好きになんてなるわけねーだろ!!!
『てかお前、今年レギュラーだろ?』
1年の時でも、上手くて、2年を落としての2軍トップだったんだし。
今年は、余裕で、だよな。
「うん、まぁ。」
『げ、そんなん、幸なんか待ってないで朝練行けよ。』
俺が、そう説得したら、裕太は笑って首を振った。
「朝練は、幸と一緒に行っても間に合うから。」
『ふーん?』
こいつ、会うたびに大人になってくな。
下手したら、杏奈より大人なんじゃねー?
『…裕太が居れば、幸も安心だな。』
そう言って、頭に手を乗せてみれば、嬉しそうにはにかむ。
「そーかよ。」