好きになんてなるわけねーだろ!!!
「杏!来てやったぞ!」
『頼んでないよ!!』
今日も元気に登場した光輝に最初っから毒を吐く私。
光輝が来なければ、クラスではおとなしいキャラで定着していったのに、今や、私の光輝に対して出る、このアホな性格が定着してきている。
心の底から本意では無い。
「あーれ、そう言うこと言っちゃうんだーー、いいのかなー?」
『なによー?』
購買で買ってきたであろう、大量のパンをガサガサと漁る彼。
そして、1つのパンを取り出して高く上げた。
「今日は杏奈の好きな、先着30個限定絶品高級クリームパンGETしてんだけどなー!」
『嘘!!すごいっ!』
「欲しい?」
『うん!!!』
私が元気に頷くと、光輝はニヤっと笑って、さらに高くへとクリームパンを持った手を上げた。