好きになんてなるわけねーだろ!!!


「欲しければ、取ってみろー!」


かなりの身長差がある私たち。

光輝をキッと睨んでから、私は助走体制に入った。


体を屈めてから思いっきりジャンプする。


『元バレー部エース舐めんなあああ!!!』


跳びさえすれば簡単にクリームパンに届いた。

そして、クリームパンを手に着地。


『ありがと、光輝!!』


笑って言うと光輝も、笑い出した。


「お前、相変わらず、食い意地張ってんのな。」

『余計なお世話だアホ…!』


と、一段落がついたところで、教室中の視線が集まっていることに気づく。


うわああ、また変な姿を見られてしまった…。

光輝がいると、もうだめだーー。

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