好きになんてなるわけねーだろ!!!
ポニーテールの美人さん改め、仲岡葵。
しっかりもので、クラスの人気者。
推薦されて、クラス委員も引き受けていた。
そんな人が、私と親友になりたいだなんて、なんとも信じがたいことだった。
まぁ、どうせ?深い意味もなく
たくさんの人に同じようなこと言ってるんだろーな。
なんて軽くとらえていた私。
でも、その考えは、1週間も経たないうちに掻き消された。
葵は、私に話しかけてくる前までは、毎日違う人と一緒にいて。
どこにでも誰とでも馴染んでる。そんな人だった。
それが、どうしてか。
「おはよっ!杏奈!」
『……おはよ!』
あの宣言以降、毎日私とばかりいるようになった。