好きになんてなるわけねーだろ!!!
『…あっ!光輝にメールしなきゃ!』
私はカバンからスマホを出して、光輝にメールを打つ。
《葵と一緒にクレープ行》
「うわああああっ!!」
『え!?うわああ、なに!?』
メールを打っていたら先を歩いていた葵が急に立ち止まって叫んだ。
私も、釣られて叫び、危うくスマホを落としそうになる。
「ちょっと、見てよ杏奈!!」
目を輝かせながら言う葵の視線の先を見た。
目的地であるクレープショップの入り口付近。
《期間限定!!トロピカル生クリームクレープ!アイス付き!》
『うわあ…美味しそうー!!』
私も、文字と共に映っているその写真に目を奪われた。