好きになんてなるわけねーだろ!!!


なになになに!

詳しく教えてほしいなっ!


大人げなく目をきらきらさせる私に、裕太は気まずそうに視線を逸らした。


言いたくないんだろーなー。


弟の気持ちを察してスルーしてあげてもいいんだけどさ。


「裕くん!ちゃんと話して!」


それは、私だけだったらの話で。

幸が、裕太のコイバナを見逃すはずないんです…。


光輝は光輝でえらそうにしてさ、まぁ当然聞く気だしさ。


裕太ごめんね、庇いきれないや。

正直私も気になっちゃってるし!



「や、サッカー部のマネ、ていうか、クラスも一緒なんだけど。」


裕太はクラスでもモテているらしい。

まぁ、姉の私が言うのもなんだけど、男らしいとこもあるし優しいしね。

モテるタイプではあるよね。
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