好きになんてなるわけねーだろ!!!


『まってまって!2人とも!私たちなにもないから!てゆーか…。光輝、彼女いるし…。』


確か今は小林さん?だよね。

うう、自分で言って少し傷ついてる、ばかみたいだ。


「や、彼女いねーよ?別れたし。」

『え、いつの間に。』


「結構前。言ってなかったけ?」

『聞いてないよ!』


光輝はどんどん遠くの人になってしまう。

そのことが怖くてなんとかしたいと思う気持ちもある。


でも、あんな風に否定してしまった私が。

今までずっと可愛げのなかった私が。

ただの幼馴染の私が。



行動をおこせるはずがない。

そんな勇気、私にあるわけないんだ。



その瞬間だけ、空気が凍ったパーティーだけど、すぐに楽しい空気に戻って、私たちは夜遅くまで騒ぎ続けた。


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