好きになんてなるわけねーだろ!!!


当日。


光輝は多分告られパラダイスな放課後。

すっかり慣れてしまったその現象は、少しだけの重みを私の心に催す。


それを振り払うように、私は一足早く家路について、昨日冷やしておいたティラミスを取り出した。


まずは裕太が帰ってきたら食べさせて。

そのあと、光輝が来るはずだから。


光輝、笑ってくれるかな。

ティラミスのとき限定のほんとのほんとの笑顔!


それを見れば、私の心は一気に晴れてしまう。

それくらい私も、単純な人間なんです。




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