好きになんてなるわけねーだろ!!!
「お前のが1番つってんじゃん。」
さらっと、特に意味のない言葉。
そんなの分かってる。
私が作った光輝の大好物が好きというだけで。
私が肯定されたわけじゃないって、そんなの分かってる。
分かってる。
分かってるけど。
『嬉しい。』
満面の笑みがこぼれるほど、うれしい言葉だった。
私の笑顔をみて光輝はどう思ったのかなんて分からない。
まぁ、なんとも思ってないってのが一番ありえるけど。
でも、私の笑顔を見て微笑んだ光輝の顔は、やっぱり優しくて。
もう、仕方ないって。
やめなきゃいけないって。
そんなことわかってても、考えててもすぐ消えてしまう。
こんなに好きなんて。
嫌になる。
好きになんてなるわけない。
そう思ってたのにね。