好きになんてなるわけねーだろ!!!
と、しばらくそんな話をしてから勉強に入った。
『そーいえばさー』
「うるさい!」
「ねーねー葵ちゃん」
「うるさい!」
無駄話をしたがる私と慶太くんは葵がすばやく喝を入れてくる。
「光輝くんも寝ない!!」
「…?………や、寝てねーし。」
すぐに寝そうになる光輝にも葵の喝が効く。
そんな感じで割といい感じの勉強会は進み、学校が終わってから3時間。
午後5時となった。
「何時までいいの?」
ふと思い立ったように葵が聞くと慶太くんがあっさりと言う。
「あぁ、家、親帰ってくるの深夜だし、いーよ遅くて。てかご飯食ってくでしょ?」
それに光輝がのっかる。
「まじでー?いーじゃんそーしよーぜ!」
そう言いながらさっそくスマホを取り出してメールを打つ。
するとすぐ返ってきてそのメールを私に見せる。
<おっけーい!!杏奈ちゃんもでしょ?杏奈ちゃんママもおっけーよ!帰りは遅くなるなら杏奈ちゃんを守りなさい!>
『はは、光輝ママらしいメールだね!』
「だろ?」
「ってことで俺らおっけーだから。」
「あ、私もいいって。お父さんが仕事で帰ってこないから自由にしなさい。だって。」