好きになんてなるわけねーだろ!!!


と、しばらくそんな話をしてから勉強に入った。


『そーいえばさー』

「うるさい!」


「ねーねー葵ちゃん」

「うるさい!」


無駄話をしたがる私と慶太くんは葵がすばやく喝を入れてくる。


「光輝くんも寝ない!!」

「…?………や、寝てねーし。」


すぐに寝そうになる光輝にも葵の喝が効く。


そんな感じで割といい感じの勉強会は進み、学校が終わってから3時間。

午後5時となった。


「何時までいいの?」


ふと思い立ったように葵が聞くと慶太くんがあっさりと言う。


「あぁ、家、親帰ってくるの深夜だし、いーよ遅くて。てかご飯食ってくでしょ?」


それに光輝がのっかる。


「まじでー?いーじゃんそーしよーぜ!」


そう言いながらさっそくスマホを取り出してメールを打つ。

するとすぐ返ってきてそのメールを私に見せる。


<おっけーい!!杏奈ちゃんもでしょ?杏奈ちゃんママもおっけーよ!帰りは遅くなるなら杏奈ちゃんを守りなさい!>


『はは、光輝ママらしいメールだね!』

「だろ?」


「ってことで俺らおっけーだから。」

「あ、私もいいって。お父さんが仕事で帰ってこないから自由にしなさい。だって。」


< 239 / 277 >

この作品をシェア

pagetop