好きになんてなるわけねーだろ!!!
★最終章★
次の日。
鼻歌交じりで準備をして家を出ると玄関先に光輝が立っていた。
認識した瞬間、私の頬はぼっと熱を放つ。
「…やめろその顔。」
光輝も少し恥ずかしそうに視線を逸らした。
『うっ、だって仕方ないじゃん!?』
「なに怒ってんの?」
『怒ってないよ!』
半ギレするように言い切って光輝に目を向けないようにして歩き出す。
「ま。付き合うっつっても今までとそう変わらねーよな。」
光輝がそんなことを言い出して私も少し考える。
『うん、そうだよね。』
だって、登下校は今までもしてきたし、休みの日は遊ぶし。
教科書の貸し借りとか?
それは普通か。
「変わったことっつったら。」
言いながら光輝は私の肩に腕を回し、ちゅっと頬に口づけた。
「公的にこうゆうことができること?」
にやっと笑う彼氏様は本当に性格が悪い。
『今度こういう場所でしたら殴る。』