好きになんてなるわけねーだろ!!!
「え、あの2人って付き合ってるの?」
「えー!?嘘!でも仲悪くなかった?」
「いやいや、慶太はドМだからさ!」
「ははは、そうそう慶太Мだよな!」
そんな声を聞いて、私と光輝は目を合わせる。
『そうそう!あの2人最近いい感じなんだよ!』
「俺らと一緒にいてもずっとあの調子でさ!」
そう、変なところで息ぴったりの悪ノリスイッチが入ってしまったのだ。
「へぇ!!あの2人が認めるってよっぽどじゃない?」
「だよな!それは近いぞ!もうすぐじゃん!」
「私、光輝くんと杏奈ちゃんの方が早くくっつくと思ってたけど、慶太くんと葵ちゃんの方が早いんだ!」
「あーっ!それ俺も思ってた!」
最後2人の言葉を聞いて、私と光輝は同時に笑い出した。
そして1度目を合わせてから、2人そろって口を開く。
「『そんなわけないない!だってあいつらラブラブだし!」』
それを聞いてまたクラスメートは騒ぎ出す。
「うわ!ラブラブだって!すごーい!!」
「やばいね!でもお似合いかもっ!」
その様子に今頃になって気づいた葵と慶太君は見事にはもる。