好きになんてなるわけねーだろ!!!
ショッピングモールへ向かう道の途中。
「なぁ。」
『ん?』
いつものように話しかけられて横を見上げる。
「俺らが付き合い始めたのに、そのタイミングで噂されるのは慶太たちって複雑じゃね?」
小さく口をとがらして言う光輝。
『えー、そんなの今更だよ。』
今まで散々否定してきたしね。
みんな今更私たちが付き合うなんて思ってもないよ。
「まぁ、あの2人をいじめることについては楽しいからいいんだけどさ。」
『はい、同感!』
そんなごくごく普通な最低発言をしているうちに目的地が見えてきた。
『でかっ!』
「やべー、予想以上。」
何気に初めて足を踏み入れるここに2人とも感動を隠せなかった。