好きになんてなるわけねーだろ!!!
「はぁ…。」
ため息をつかれて私はむっとする。
なんで今更?
そんな悪態をつきそうになると、それより先に光輝が言った。
「無防備。隙ありすぎなの。」
完全に頭にきた私は立ち上がる。
大体、泣いたのだって光輝のせいなのに!!
『無防備になんかしてないし!!もう帰るっ!』
「ちょ、待てよ!!」
無視して歩き出すと、光輝は隣に来て無言で歩き出した。
家から近いとは言っても、歩くとそれなりの距離。
ましてや喧嘩中になんて一緒にあるいたら、長すぎるような距離。
気まずい空気の中俯きがちで歩くと、光輝がまたため息をつく。
なんでそんな私が悪いみたいなさ!!
むかついて泣きそうになってきたのでさらにそっぽを向くように俯いた。
「もー、ごめん。俺が悪い。」
急に光輝が謝るから、私は驚く。