好きになんてなるわけねーだろ!!!
「…可愛いから、自覚しろって言ってんの。心配させんな。」
私は、驚いて何も言えなかった。
そして、恥ずかしさをごまかすように光輝はまくしたてる。
「てかもう!そろそろ機嫌直せよ!」
頭をくしゃくしゃっと撫でられて、私は赤面。
光輝も赤面。
2人して夜の道路でなにやってんだよ。
って感じ。
火照った顔を隠すように両手で顔を覆うと、光輝が思い出したようにポケットに手を入れて、なにかを取り出した。
「これ。付き合った記念。」
もう恥ずかしいついでにって感じだろうか。
半ばやけくそに見える言い方で、渡されたのは。
『え?』
シルバーのリングに小さなハート。見覚えのあるネックレス。
『…これ、おそろい…』
お揃いになった。
ってのを言う前に光輝が言った。