好きになんてなるわけねーだろ!!!
「わ、幸。おはよ。」
「裕くん!おはよぉ!!」
幸に挨拶する裕太は優しく微笑んでいて、大人っぽい。
自分では気づいてないんだろうけどね。
学校でもあんなんなのかな?
それとも幸だけ?
思考を巡らせていると、裕太が言った。
「杏奈、光輝来てるけど。上げていい?」
『ん、別にいいよー』
しばらくすると、裕太と光輝が上がってきて、部屋は4人になる。
ま、広さ的には問題ないけど。
『おはよー!』
「はよ。」
適当に挨拶をして幸の髪を完成させる。
鏡で幸を見ると、前髪が目にかかっていた。
くいっと前髪をねじっておでこの上で止める。
『よーし!どう?幸!』
「かんぺーーき!!」
いぇーい!なんてハイタッチをして時計を見ると、ちょうどいい時間。