好きになんてなるわけねーだろ!!!


4人そろって家を出て、途中の道で中学校と高校でわかれる。


2人になると、光輝が手を差し出してきた。


『え?やだよ。』

「なんでだよ!これでも勇気出してんの。」


照れた横顔に、私は負けて手を重ねた。

2人で照れながら、桜の舞う通学路を歩く。


「杏奈。髪、似合ってる。」


朝からなにも言わなかったのに、今になって突然だ。


『えー、見たときに言ってよー。』

「な!言えるかよ!幸も裕太もいんのに!」

『別に言えるでしょー』


今日は私の方が優勢みたい!

笑いながら歩くと光輝も笑って歩き出す。


「クラス、どうだろーな?」

『うーん、どうだろ?』


去年は一緒になると思ってたら違って、今年は何とも言えないや。

そう思いながら、人が集まるクラス分けの表を見に行く。


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