好きになんてなるわけねーだろ!!!
『……う、うぅ…っ……!」
「え、ちょっと、また泣くのーー!?」
『…だだ、だって、嫌われたとおもっ……』
「き、嫌わないよーー!!」
いつもは、杏奈が妹みたいなのに、これじゃ立場逆転だよ…。
私は、そのあと思う存分泣いて、手を繋いだまま公園を出た。
涙が乾くまで、ずっと公園に居座ったから、公園を出る頃には電灯にあかりが灯り、周りは真っ暗になっていた。
『…ねえ、杏奈。私たち、本当の親友になれたかな?』
「どうだろー、精々クラスメートから友達にランクupしたくらいじゃない?」
『え!?そ、そんな…』
ショックで、つい叫ぶと杏奈はクスクスと笑った。
「嘘だよ。親友だって私は思ってる。」
『もう、杏奈のバカ!!大好きだバカ!!』
「ばかばかうるせーわ!!」
騒がしく帰っていると、後ろからものすごい足音が聞こえた。
「可愛い子みーっけ!!こんなに暗いのに女の子2人でなにやってんの?」
私は、ついつい身構える。
杏奈も、驚いた様子で固まっていた。
……これって、本当にやばいやつ…!?