好きになんてなるわけねーだろ!!!


「幸も中学生か……」

『……おじいちゃん?』

「はぁ?どっからどう見てもピチピチなイケメン高校生だろ?」

『……気持ち悪。』

「…んだと!?!?」


そして、今言い合ってるこのお調子者が私の幼馴染。

霜出 光輝(こうき)

あほで、うるさくていつも騒いでるこいつ。

髪の毛はふわふわの無造作ヘアー。


私たちは、小学校の頃からこうやって2人で通っている。

それは、今も健在で、光輝も当たり前のように家に来るし、私も当たり前のように一緒に歩き出した。


「クラス、気になるよなー!」

『そうだねー、今年は光輝と離れるかな!』

「んなわけねーだろー。俺ら、大体一緒だもん。」

『……確かに。』

「いや、なんでお前、ちょっと嫌そうなんだよ。」


なにを言っても、言い合っても喧嘩をしても。

結局、いつも隣にいるのは光輝だ。

光輝にとっても、それは同じだと思う。


私にとって光輝はかけがえのない幼馴染だ。

< 6 / 277 >

この作品をシェア

pagetop