好きになんてなるわけねーだろ!!!
「杏奈!!起きろーー!」
『……う、う?』
裕太に叩き起こされて、ぼぉーっとしたまま起き上がる。
心なしか背中や肩、腰や足が痛い気がする。
『…え、ここ居間?』
「いつまで寝ぼけてんだよ!!もう8時過ぎてんだぞ!?」
怒鳴り散らす裕太に、私は青ざめる。
………8時!?
私たちの高校は8時半から始まるんです。
それは、裕太たちの中学も同じですが。
……や、やばっ!!!
「……るせぇな。」
そのとき、足元から聞こえてきた声。
私は、さらに青ざめて、床を見る。
『こ、ここ、光輝!?』
「あ"ーー、うるせぇって。」