好きになんてなるわけねーだろ!!!
1年生の校舎。
C組とD組の前。
『そんじゃ、光輝はあっちだね!』
「そうですねー。」
若干棒読みで、テンションの低い光輝。
まぁ、それは放っておいて。
光輝と別れた私は、C組のドアの前へと行って、大きく深呼吸をする。
うぅ…緊張するよーー。
光輝の前では強がっていたものの、かなり動揺している。
だって、今までずっと光輝と一緒で。
今年も一緒になるとばかり考えていた。
光輝がいないと分かった今、友達が出来るのか。
クラスに馴染めるのか。
正直………不安でしかない。