好きになんてなるわけねーだろ!!!
「ふざけんな!!!」
「『誰がこんなやつ!!」』
重なった言葉に、クラスが静まる。
俺も驚いて声の発信源を見ると、イラついた様子の杏奈。
「な、なに。怒ってんの?」
半笑いの男子に言われた俺は、笑顔で返す。
『いや?怒ってねーよ?あまりにも馬鹿みたいで呆れたけど。』
「本当にね。」
俺の言葉に杏奈も続いてきた。
「…光輝が私を好きってのはともかく。私が光輝なんかを好きになるわけない!」
そう言って笑い飛ばした杏奈。
いや、ふざけんなよ。