好きになんてなるわけねーだろ!!!
『………と思いました。あー、やっと終わった!』
葵から逃げて日直日誌を書いていた私。
思いの外時間がかかって、衝撃を受けた。
『よし、出しに行こう。』
職員室に日誌を出しに行って、その足で玄関へ向かう。
最終下校の時間から大分経ったから、葵も光輝もとっくに帰ったと思うし。
私は、軽やかに靴を履き替え校舎を出た。
ラッキーなことに雨は降っていない。
歩いていると、遠目だけど、校門に人影が見える。
……こんな時間になにやってるんだろ??
そんな風に考えていたけど、人影の正体は、光輝だった。